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~生き物のつながり~食物連鎖の流れ れん さ豊かな森で草食動物が育つ死んだ動物が朽ちて土に戻る草木が育ち、森ができる肉食動物オオカミの絶滅ぜつめつ微生物や 植物キノコび せいぶつオオカミやハンターがいない大量発生たいりょう草食動物ニホンオオカミのはくせい肉食動物に食べられたり、ハンターに殺されたりして、減少するく もど1 2 3 絶ぜつ滅めつの恐お それがある生物の保護や、生物の絶ぜつ滅めつが生態系け いに与あたえる影えい響きょうについて、後の問いに答えなさい。兵ひょう庫ご県豊とよ岡おか市では、一度は野生で絶ぜ つ滅めつしたコウノトリの野生復帰にこぎ着けました。それに関する資料3・4や記事を参考に、コウノトリの野生復帰のために必要なことは何か、説明しなさい。1日本の山林で野生動物の生態系けいに起きた変化が何を引き起こしたか、資料5と文章から読み取って説明しなさい。2資料4資料5〈2009年10月11日掲けい載さい〉〈2012年4月18日掲けい載さい〉人工繁は ん殖しょくで増やして放鳥するのに加え、農薬を減らした農法を広め、えさになる生き物が多くすむ田んぼをつくることが必要だ。ニホンオオカミが絶ぜ つ滅め つし、ハンターも減ったことで、シカの数が増え、山林が食く い荒あらされるようになった。シカによって食く い荒あ らされた山林資料3  *「コウノトリ育むお米」…農薬を使わないか、大おお幅はばに減らした農法で作ったお米。通常より高い値ね段だんで取引される。 兵ひょう庫ご県豊とよ岡おか市では1965年からコウノトリの飼育に取り組み、2005年からは人工繁はん殖しょくしたコウノトリの放鳥を始めた。 コウノトリが野生で絶ぜ つ滅めつした原因の一つは、農薬によって稲い ねの害虫だけでなく、コウノトリのえさになる田んぼの生き物もいなくなったことだ。専せ ん門もん家は「食物連れ ん鎖さの頂ちょう点てんにいるコウノトリは、えさになる他の生き物がたくさんいないと生きられない」と話す。〈2009年10月11日掲けい載さい記事から作成〉 日本の山間部で食物連れん鎖さの頂ちょう点てんにいたニホンオオカミは、明治時代に家か畜ちくを襲お そうとして駆く除じょされたことなどから、大きく数が減った。1905年を最後に見つかっておらず、絶ぜ つ滅めつしたと考えられている。また、山で狩かりをする狩しゅ猟りょう者(ハンター)の数も、過か疎そ化や高こ う齢れい化の影えい響きょうで、近年は1970年代の半分以下に減った。0204060801001201900年1910 1920 1930 1940 1950 1960 1970 1980 1990 2000 2009コウノトリの個体数の推移すい い飼育数野外生息数(羽)35102(㌶)豊岡市の*「コウノトリ育むお米」作付面積とよおか0501001502002502003年度04 05 06 07 08 09 10 11〈2010年11月26日掲けい載さい図表を改定〉0501001502002503003502000 02 04 06 08 10環境省と北海道の推定数の合計かんきょう すいてい(万頭)全国のシカの推定生息数すいてい年度約325万頭51