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①南部アフリカの国々で、森林火災が大きな問題となっている。2012年9月、*国際協力機構?JICA?の調査で日本人の教きょう授じゅ?地球環かん境きょう学?は南部アフリカの国、マラウイを訪おとずれた。首都の空港に降おり立たつなり、煙けむりがにおってきた。さらに車を走らせると、あちこちの森で火の手が上がるのが見えた。?南部アフリカでは乾かん期きの7~9月に大規き模ぼ火災が集中する。ほとんどが焼き畑によるものか失火だ?と教授は言う。マラウイなど南部アフリカに分布する?ミオンボ林?といわれる乾かん燥そう林は、ごくわずかに存そん在ざいするボツワナを含ふくめ、8カ国にまたがる。マメ科の木が多く、高さも?㍍程度。木々の間かん隔かくも空いており、行く手を阻はばむジャングルというイメージはない。住民は食べ物やまき、薬草など家庭で使うものの多くをミオンボ林に依い存ぞんしている。また、ミオンボ林の木々は高級家具の材料として輸出されている。しかし一方で、南部アフリカの国々では食料の自給が困こん難なんなことから、森に火を放って畑をつくる*焼き畑が後を絶たたない。焼き畑の火が広がると大規き模ぼな森林火災の原因にもなる。また、密みつ猟りょうによる動物の囲かこい込こみや木炭を生産する目的などでも森に火が放たれている。南部アフリカ開発共同体?SADC?の統計によると、南部アフリカでは毎年?万㌶の森林が焼しょう失しつ。その多くはミオンボ林だ。最大のミオンボ林を抱かかえるアンゴラは2000年から2007年の間で4分の1の森が火災にあい、モザンビークでは年間約?万件の森林火災があった。各国は②森林火災が招く損害を理解してはいるが、焼き畑を行う住民の取とり締しまりに手が回らない状じょう況きょうだ。森林火災は、住民が持続的に森林資し源げんを利用できなくなるだけでなく、二酸化炭素の増加やゾウなどの野生生物を絶ぜつ滅めつの危き機きにさらすなど環かん境きょう問題にも影えい響きょうする。南部アフリカだけでなく、③世界各地でも森林の破は壊かいが進んでいる。インドネシアやアマゾン、中央アフリカの熱帯雨林などでは違い法ほうな伐ばっ採さいや焼き畑による火災などで森林破は壊かいが進み、その面積が急きゅう激げきに減少している。先進国や途と上じょう国の一取とり締しまり 手が回らず2013年6月12日掲けい載さい読解6【アフリカの森林破は 壊かい】 世界の森林面積は毎年平均で約521万㌶が減少している。特に、アフリカでは人口増加に伴ともない、焼き畑農業や燃料として木材を使用することで森林破は壊かいが進み、大きな問題となっている。アフリカ 森林火災を止めろ44〈2012年6月21日掲けい載さい〉焼き畑の拡かく大だいのため、火を放たれたミオンボ林。こうした火が広がり大規き模ぼな森林火災を招く=2011年12月、マラウイ約38万km日アジアヨーロッパ北中アメリカオセアニアアフリカ南アメリカ減 増1990年~2010年、国連食糧農業機関による-82.1万-74.8万-7.3万-2.9万15.5万16.4万km2km2km2km2km2km2森林面積の増減2本の国土面積約38万km2日本の国土面積1990年?2010年、国連食糧農業機関によるしょくりょう森林面積の増減〈2013年6月12日掲けい載さい〉モザンビークザンビアジンバブエボツワナコンゴ民主共和国アンゴラミオンボ林の分布地域ちいきタンザニアマラウイアフリカ約2.4億㌶、日本の国土の6倍以上の面積が広がる