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自し然ぜん災さい害がい絶ぜつ滅めつの危機野生動物による被ひ 害がい 森林や山が切り開かれることで、洪こう水ずいや山やま崩くずれなど自し 然ぜん災さい害がいが増ふ えている。タイやブラジルで発生した大洪こう水ずいも、森林破は 壊かいによる環かん境きょうの変へん化か が原げん因いんの一つと考えられている。 乱らん開発や乱らん獲かく、外来種しゅの持も ち込こ みによる生せい態たい系けいの変へん化か などで、動植物の絶ぜつ滅めつが止まらない。世界で1日に100種しゅが絶ぜつ滅めつしているという推すい定ていもある。かつて日本各かく地ち にいたニホンカワウソも姿すがたを消し、2012年に「絶ぜつ滅めつした」とされた。 イノシシやシカなどに農作物を食くい荒あ らされる被ひ 害がいが後を絶た たない。薪まきなどを手に入れるために人が管かん理り してきた里山が、高こう齢れい化や過か疎そ化のために手入れされなくなり、荒あ れてきたことが原げん因いんの一つだ。天てん敵てきのオオカミが絶ぜつ滅めつしたことも、シカなどの増ぞう加か に拍はく車しゃをかけている。対たい策さく 豊ゆたかな自し 然ぜんを取と り戻もどそうと、動物の保ほ護ごや植林など各かく地ち で様々な取り組みが進む。国こく際さい会かい議ぎ が開かれ、条じょう約やくもつくられているが、各かっ国こくの利り 害がいがぶつかり合うなど課か 題だいも多い。生物多た 様よう性せいの回かい復ふくに向けた取り組み保護区国こく際さい会かい議ぎ の開かい催さい外来種しゅの駆く 除じょ動物の保ほ護ご植林や里山の再さい生せい 豊ゆたかな生せい態たい系けいを守るため、国こく際さい社会は条じょう約やくをつくり、定期的てきに話し合う国こく際さい会かい議ぎを開いている。しかし、保ほ護ご活動にかかる費ひ 用ようの負ふ 担たんの仕方や、自し 然ぜんの恵めぐみから得え た利り 益えきをどのように分け合うかなどをめぐり、各かっ国こくの利り 害がいが対立。交こう渉しょうがまとまらないことも多い。ねばり強く話し合いを続つづけることが必ひつ要ようだ。 人間が持も ち込こ んだ外来種しゅを駆く 除じょする動きが広がっている。沖おき縄なわでは希き 少しょう種しゅの野鳥やウサギを襲おそうジャワマングースを駆く 除じょするため、探たん索さく犬やセンサーカメラを使って生息場所を絞しぼり込こ んでいる。固こ有ゆう種しゅが多い小お 笠がさ原わら諸しょ島とうでは、島を訪おとずれる人が船を降お りる際さいにマットで靴くつの裏うらをこすり、外来種しゅの植物の種たねなどが入らないよう防ふせいでいる。 絶ぜつ滅めつのおそれのある動植物を保ほ護ごする取り組みが進んでいる。日本は約やく100種しゅについて、捕ほ 獲かくや採さい集しゅう、売買を禁きん止し 。2012 年のロンドンオリンピックでは、会場周しゅう辺へんに広大な緑地が作られ、鳥や昆こん虫ちゅうが市し 街がい地ち の緑地と行い き交か うよう工く 夫ふうした。一方で、保ほ護ごした動物が逆ぎゃくに増ふ えすぎる問題が起きている場所もある。 世界各かく地ち で失うしなわれた森林を取と り戻もどすための植林が行われている。日本では、建けん材ざい向きで成せい長ちょうも速い杉すぎやヒノキばかりが植林されてきたが、最さい近きんは様々な広こう葉よう樹じゅを一いっ緒しょに植える「混こん植しょく」が注目されている。混こん植しょくされた森は様々な野生生物のすみかとなり、山やま崩くずれも起きにくい。荒あれた里山を再さい生せいする活動もある。Memo23