ブックタイトル今解き教室L1サンプル

ページ
46/52

このページは 今解き教室L1サンプル の電子ブックに掲載されている46ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

今解き教室L1サンプル

ブックを読む

Flash版でブックを開く

このブックはこの環境からは閲覧できません。

概要

今解き教室L1サンプル

南太平洋の島国キリバスはサンゴ礁しょうの上にある面めん積せき約やく730㌔平方㍍、人口約やく?万人の小さな国だ。?の平らな島々からなり、標ひょう高こうは2~3㍍ほど。海面上じょう昇しょうの影えい響きょうを受けやすく、?温おん暖だん化で最さい初しょに沈しずむ国?の一つとされる。2015年3月、大おお型がたサイクロン?パム?が、いままでサイクロンが来ないとされていた赤道地ち帯たいを通り、キリバスをかすめた。その結けっ果か、キリバスの首都タラワの沿えん岸がん部、ビゲニコーラ集落に大たい量りょうの海水が押おし寄よせた。?強風が吹ふき、夜中に床ゆか上うえまで海水が入ってきて、最さい後ごは胸むねの高さにまで達たっした。朝に水が引くまで皆みなで神に祈いのった。6歳さいの孫まご娘むすめが?沈しずむのはいや。逃にげる船をつくって?と頼たのむんだ。ここを離はなれる日が近づいていると感じた?。集落長のエリア・マエレレさん???は暗い表ひょう情じょうで振ふり返かえった。この集落では?年ほど前から大おお潮しおのときに海水が入り始め、ひざ下まで水につかるようになっていた。?地球温おん暖だん化はここでは現げん実じつだ。先進国は支し援えんしてほしい?。マエレレさんは訴うったえた。海面上じょう昇しょうの影えい響きょうで住すみ慣なれた土地を捨すて、村ごと移い住じゅうした例れいもある。キリバス・アバヤン島沿えん岸がんのテブンギナコ村。海岸線に作られた波を防ふせぐ壁かべが崩くずれ落おちている。また、人のいない村の家々の中には貝かい殻がらが散ちらばり、ヤシの木は根こそぎ倒たおれている。海面上じょう昇しょうの影えい響きょうで、テブンギナコ村の住じゅう民みんたち200人以い上じょうは、住すみ慣なれた沿えん岸がん部の土地を離はなれ、島の内ない陸りく部へ引ひっ越こした。大おお潮しおになると、身長を超こえるほどの海水が村に押おし寄よせるようになったからだ。しかし、移い住じゅうした内ない陸りく部でも変へん化かが起きている。テブンギナコ村の元村人のアアタ・マロイエタさん???が住む、海から100㍍ほど離はなれた村でも最さい近きん、道が海水につかった。?でも逃にげ場ばがない。島はだから?とアアタさんは言う。海水の流入は、他にも井い戸ど水に塩えん分ぶんが入り込こんだり、土ど壌じょうの塩分濃のう度どが高まったりするなどの塩えん害がいを引き起こしている。キリバス政せい府ふは2014年、南太平洋の島、フィジーに約やく?平方㌔の土地を買った。キリバスのアノテ・トン大だい統とう領りょうは?海迫せまる海、村を捨すてた2015年5月17日掲けい載さい読解6【沈しずみゆく太平洋の島々】 ツバルやキリバスなど、南太平洋にある小さな島国は、地球温おん暖だん化で海面の上じょう昇しょうが進むと、将しょう来らい、海に沈しずんでしまうかもしれないのよ。すでに、海面上じょう昇しょうの影えい響きょうで海水が島に入はいり込こみ、島の人たちは困こまっているわ。キリバス 沈しずみゆく島国〈2015年5月22日掲けい載さい〉写真A写真Bキリバスの首都があるタラワ環かん礁しょう。標ひょう高こうが低ひくく平地が続つづく。キリバスの他の島々も同様の地形をもつ=2007年村人が去ったテブンギナコ村。満まん潮ちょう時には人の身長より高く海水が入はいり込こ む。潮しおが引くと倒たおれた木々がむき出しになる=2015年、キリバス・アバヤン島バヌアツオーストラリアニュージーランドフィジーキリバス2780㌦(2013年、世界銀行)ココヤシの果実の胚乳を乾燥させたもの漁業、コプラの生産約10万人730km2(対馬とほぼ同じ)面積めんやくさんぎょうぎょせいこくみんそうしょとくぎょう さんせき人口主な産業1人当たりの国民総所得はいにゅうかんそうかじつつしま44