ブックタイトル今解き教室L2読解サンプル

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概要

今解き教室L2読解サンプル

*拡かく大だい造林が始まると植林が進み、森林は劇げき的てきに回復していく。森林の量を樹じゅ木もくの体積でみた森林蓄ちく積せき量は1950年代前半と比べ、今や2倍以上の?億立方㍍になった。だが、量の回復とは裏うら腹はらに、人と森の距きょ離りは遠のいた。適切に管理されているのは3分の1ほどにすぎず、森の中は荒こう廃はいが進んだ。かつて日本でもあった森林破は壊かいが、世界では今も大規き模ぼに進行している。東南アジア・ラオスの山さん岳がく地帯。?人口が増え、*焼き畑のサイクルは短くなった。食べていくために森を壊こわしている?と村長は言う。森林の回復力を上回る焼き畑により、ラオス全体では、国土に占しめる森林の割わり合あいがここ半世紀ほどで?%から?%台にまで下がった。農家の年ねん収しゅうは?万円足らず。生活のために行われている森林破は壊かいを止めるには、他の生計手しゅ段だんを確保しなければならない。日本は、住民が魚の養よう殖しょくや養よう豚とん、民芸品づくりに取り組む手助けを始めた。人口増加に伴ともない、世界各地で森林が農地に置おき換かえられている。インドネシアや南アメリカのアマゾン、アフリカ中央部の*熱帯林は現在、地球上で最も森林破は壊かいが進んでいる地ち域いきとみられている。相次ぐ違い法ほう伐ばっ採さいや火災も、森林が失われる一因だ。先進国や途と上じょう国の一部では植林などで森林面積が増えているが、人口増加の著いちじるしい熱帯の途と上じょう国では、大規き模ぼな森林減少が続き、地球温おん暖だん化を加速させる原因の一つになっている。*拡かく大だい造林…日本政府の植林政せい策さく。戦後から高度経けい済ざい成長期にかけ、建けん築ちくなどに必要な木材の量が増えたため、広こう葉よう樹じゅ林を切きり倒たおし、成長の早いスギやヒノキを植林した。*焼き畑…森林や草地を燃やし、灰はいを肥料として作物を育てる農業。数年して養分がなくなると別の場所に移り、自然が回復したころに再び同じ土地を焼き畑に使う。*熱帯林…赤道に近く、1年を通して気温が高く、雨がたくさん降ふる熱帯にある森林。〈2012年6月21日掲けい載さい〉1 2 3 4 5 6 記事中の図表を見て、次の文のにあてはまる数字を答えなさい。最初のに入る数字は、小数第2位を四し捨しゃ五入しなさい。1 2 3 4 5 6 7 8 9世界で森林面積が減少している理由を説明しなさい。1 2 3 4 5 6 7 8 9「地球温おん暖だん化を加速させる原因の一つになっている」とありますが、森林の減少によって地球温おん暖だん化が進む理由を説明しなさい。5 6 7 8 9森林破は壊かいを食い止めるためには、どのような取り組みが必要だと思いますか。あなたの考えを書きなさい。途と上じょう国で植林を進めるにはどうしたらいいか、話し合ってみよう。約38万km2日本の国土面積南アメリカアフリカオセアニア北中アメリカヨーロッパアジア増減1990年~2010年、国連食糧農業機関による-74.8万 -82.1万-2.9万 -7.3万16.4万 15.5万km2 km2km2 km2km2 km2近づく「地球の限界」~2010年、国連食糧農業機関によるしょくりょう森林面積の増減世界の森林は1990?2010年に、万平方㌔メートルも減少した。これは日本の国土の約倍にあたる。37里山/化石燃料/過か剰じょう/伐ばっ採さい/乱らん伐ばつ/サイクル/半世紀