ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

今解きL1サンプル

夏休みに行ったおばあちゃんの家は木もく造ぞうで、住み心ご こち地が良よさそうだったわ。でも最さい近きん、木もく造ぞうの家が少なくなったわね。マンションが増ふえ、木もく造ぞうの家を建たてる人が減へったからね。木もく造ぞうの家でも、外国産さんの安い木もく材ざいを使うことが多くなっているんだ。でも、最さい近きんは日本の木もく材ざいの良よさも見直されているよ。市は毎年、林業に関かんする講こう習しゅうを開き、? 市し民みん林業士し?を育いく成せいしている。講こう習しゅうを受けた人だけがこのNPOに入れる仕組みだ。講こう習しゅうは月2回のペースで、合わせて約やく?時間。間かん伐ばつするべき木の見分け方や、木を切る手て順じゅんを教える内ない容ようで、2004年度以い降こう、186人が講こう習しゅうを終えた。市し民みん林業士しを増ふやすのは、放ほう置ち林の対たい策さくのためでもある。放ほう置ち林は、*高度経けい済ざい成せい長ちょう期に植林されたものの、その後、②林業を取とり巻まく環かん境きょうが変へん化かしたために、木を切るのをやめた林だ。間かん伐ばつなどの手入れがされておらず、木と木の間が狭せまくなりすぎ、木が太く成せい長ちょうしにくく、*下草もあまり育たない。そのため、山が雨水を蓄たくわえられず、川の増ぞう水すいや土ど砂しゃ崩くずれを招まねくおそれがある。人口が約やく?万人の高たか槻つき市は、市の半分が山林だ。山と市し街がい地が隣となり合あっていて、放ほう置ち林の対たい策さくは防ぼう災さいのためにも大きな意味を持つ。市などによると、定期的てきな手入れが必ひつ要ような人工林は2426㌶ある。毎年約やく240㌶ずつ間かん伐ばつするのが望のぞましいとされるが、市内で間かん伐ばつできているのは年間100~140㌶にすぎない。2012年度は?㌶まで減へった。NPOが間かん伐ばつしたのは、計?㌶だ。NPOは間かん伐ばつ材ざいを使った工作教室なども開いている。こうした活動も市し民みんに放ほう置ち林の現げん状じょうを伝つたえる役に立つと期待されている。*間かん伐ばつ…木の成せい長ちょうを助けるため、林の中の一部の木を切きり倒たおし、日当たりを良よくすること。*枝えだ打うち…木の成せい長ちょうを助け、節ふしのない木もく材ざいにするため、木の下の方の枝えだを切り落とすこと。*高度経けい済ざい成せい長ちょう期…日本の経けい済ざいが急成せい長ちょうした1955年ごろから1973年までのこと。*下草…林の中に生えた草。下草が十分にないと、栄えい養ようを含ふくんだ土が雨で流れてしまう。1 2 3 4 5 6 次の写真A・Bは「放ほう置ち林」と、十分に間かん伐ばつされた林です。どちらの写真が放ほう置ち林かを答え、そう判はん断だんする理由も書きましょう。また、放ほう置ち林をそのままにしておくと、どのような問題が生じるか、説せつ明めいしましょう。●放ほう置ち林をそのままにしておくと、どのような問題が生じるか●放ほう置ち林はどちらか●理由アサパパフクミ林業で働はたらく人が。また、スギやヒノキの価か格かくが、ため、手入れをして木もく材ざいにしても、もうからなくなった。写真B 写真A?木もく造ぞうの建たて物ものにはどんな魅み力りょくがあるか、話し合ってみよう。41育いく成せい/一役買う/NPO/ボランティア/講こう習しゅう/おそれ/市し街がい地調 べよう