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概要

今解きL1サンプル

進む森林破は壊か い仕組み図 森林は、様々な生物にすみかやえさ場を提てい供きょうしている。人間の生活も、森の恩おん恵けいなしには成なり立たたない。だが、20世せい紀きに入って世界の人口が急きゅう増ぞうしたことから、世界の森林はいま、危き機きに直面している。その背はい景けいや今後の対たい策さくについて考えてみよう。海外では現げん 状じょう森林は、多くの生き物のすみかやえさ場になっている。森林が壊こわされると、絶ぜつ滅めつに追お い込こ まれる生き物も出てくる。また、森林の土に含まれる栄えい養ようは、川から海に流ながれ込こ み、魚のえさとなるプランクトンを育んでいるため、海の生き物にも影えい響きょうが出る。木は光こう合ごう成せいにより、大気中の二に 酸さん化か炭たん素そ(CO2)を吸きゅう収しゅうして蓄たくわえている。しかし、木が切られて燃も やされたり腐くさったりすると、再ふたたび二に 酸さん化か 炭たん素そ が出る。さらに、二に 酸さん化か 炭たん素そ を吸きゅう収しゅうする働はたらきも失うしなわれるため、地球温おん暖だん化が進んでしまう。経けい済ざいが急速に成せい長ちょうしているアジアでは、木もく材ざいを使う量りょうが増ふ えている。そのため、法ほう律りつで切ってもよいと決められた量りょうを守らず木を切る「違い 法ほう伐ばっ採さい」が行われている。木を切った跡あと地ち に、再ふたたび木を植える努ど 力りょくをしないため、森林が減へ っていく原げん因いんになっている。アメリカやオーストラリアは近年、ひどい干かんばつに襲おそわれ、山火事がたびたび起きている。草木が乾かん燥そうしているため、たき火の火などが燃もえ移うつると、あっという間に燃も え広ひろがってしまう。アフリカ南部では、焼や き畑の火が原げん因いんで森林火か災さいが起きている。大だい規き模ぼな森林火か災さい世界的てきな人口の増ぞう加か に伴ともない、必ひつ要ようとされる食料の量りょうも増ふ えた。そのため、森林が切り開かれ、畑や牛の牧ぼく場じょうに変か えられている。東南アジアでは、食用油の原げん料りょうを育てる大きな農園(プランテーション)を造つくるため、森林が燃も やされている。畑や牧ぼく場じょうに変かわる生せい態たい系けいの変へん化か地球温おん暖だん化かが進む森林は、木の根が岩や土をしっかりと抱かかえ込こ み、スポンジのようにすき間に水を蓄たくわえて、少しずつ川に流している。森林がなくなり、荒あ れ地になると、大雨が降ふ った時に一気に水が川に流ながれ込こ むので、洪こう水ずいが起きやすい。また、土ど砂しゃ崩くずれも発生しやすい。災さい害がいが起きやすくなる違い法ほう伐ばっ採さい南アメリカやロシアでは、水力発電をするダムの建設や、鉱山や石油、天然ガスの開発のために、森林が壊されている。工事のために森を切り開いて道路を造ると、その周りでも様々な開発が進み、森林破壊が広がってしまう。ダムや鉱こう山ざんなどの開発心 配26